受験生の方へ
「心理学を学ぶと
人の心が読めるようになるのですか」
という質問をよく受けます。
しかし残念ながら心理学を学んでも
人の心は読めません。
では心理学を学んで
なにが得られるのでしょうか。
それはこれまでとは異なった視点で
自分や他人を見ることが
できるようになることです。
例えば、クラスの中に
じっとしていられない子がいる
(この子はADHDかもしれませんね)、
最近なにをやっても面白く感じない
(もしかしたら、
あなたはうつ状態かもしれません)、
人はなぜ悲しくなると泣くのだろう
(実は泣くから
悲しくなるのかもしれません)。
このように世界は
それまでとはまったく変わらないのに、
心理学を学ぶことによって
違った世界に見えるかもしれません。
よくいただくご質問
Q.心理学を勉強すると人の心が読めるのですか。
残念ながら読めません。しかし、人がとる行動の意味が少しだけ理解できるかもしれません。
Q.大学で心理学を専攻すると、どのような職業に就くことができますか。
職種によっては稀に「心理学やその周辺領域」の出身者を規定して募集することがありますが、大学で心理学を専攻していないと就けない職はそれほど多くありません。しかし学んだことを仕事に生かしている先輩方は大勢いますし、心理学とは関係のない仕事に就いている先輩も大勢います。より専門的な職業に就きたい場合には大学院などに進学したり、試験を受けたりする必要があります。
Q.中央大学心理学専攻ではどのようなことを学べますか。
生理心理学や認知心理学などの基礎的な領域から臨床心理学などの応用的な領域まで幅広く学べ、領域が偏ることのないように学んでもらいます。なお心理実験や統計法、英文講読は必修科目になっています。具体的な内容に関しては、教員紹介やカリキュラムのページをご参照ください。
Q.カウンセラーになることができますか。
カウンセラーといっても民間資格から公的資格まで様々なものがあり、その種類によって取得条件も異なります。ですので、まずはご自分で調べてみてください。
Q.臨床心理士になれますか。
残念ながら大学を出ただけではなれません。指定大学院でさらに2年間学んで受験資格が生じ、試験を受けてようやく認定となります。臨床心理士は、財団法人臨床心理士認定協会が認定する資格で、精神保健福祉士や言語聴覚士などとは異なり国家資格ではありません。