中央大学文学部 心理学専攻|Chuo University Psychology

教員紹介

生徒と教員の距離が近くアットホームな雰囲気の心理学専攻。以下の専任教員がさまざまな授業を受け持ちます。

有賀敦紀

有賀敦紀

学位 / 取得大学
博士(心理学)/ 東京大学
専門分野
認知心理学、消費者心理学、社会的認知
研究キーワード
注意、オブジェクト認知、選好、印象形成

認知心理学は守備範囲の広い学問であり、多くの分野との接点を持ちます。それは裏を返せば、認知心理学は様々な学問分野を結びつけるピースにもなり得るということです。その意味で「多くの可能性を秘めている」という基礎研究ならではの面白さや創造性、実社会への応用可能性を感じてもらいたいと思っています。

高瀬堅吉

高瀬堅吉

学位 / 取得大学
博士(行動科学)/ 筑波大学
専門分野
発達生物心理学、臨床発達心理学、理論発達心理学
研究キーワード
心の発達の性差、心の病の有病率の性差、生涯発達支援

これまでの研究では、実験動物を対象に、心の発達の性差、心の病の有病率の性差の原因解明を目指す発達生物心理学の研究を行ってきました。最近は、公認心理師・臨床発達心理士として、思春期以降の若者、子育て世代の男女、高齢者を対象とした生涯発達支援に関わる調査研究も行っています。基礎と実践をつなげる枠組みで研究を展開し、複眼的な視点で心の研究を進めていきたいと思っています。

富田拓郎

富田拓郎

学位 / 取得大学
博士(人間科学)/ 早稲田大学
専門分野
学校臨床心理学、臨床社会心理学
研究キーワード
アセスメント、コミュニティ・アプローチ、トラウマ、グリーフ、嗜癖行動

学校をめぐる問題は困難な問題が山積していますが、個人・家族・学校・地域などのさまざまなリソースを利用していけば、解決が見えてきます。学校におけるさまざま問題に多彩な手法でアプローチします。児童・思春期(子ども)から成人(親)に至るまでのトラウマや問題行動など、さまざまな心理臨床的課題に対して、「プロフェッショナル」として対応できるような臨床指導を行うと同時に、論文指導を通じて研究者の育成を行います。

中村菜々子

中村菜々子

学位 / 取得大学
博士(人間科学)/ 早稲田大学
博士(医学)/ 埼玉医科大学 
専門分野
臨床心理学、健康心理学、コミュニティ心理学、行動医学
研究キーワード
ストレス、予防的アプローチ、健康行動、援助要請、慢性疾患

私自身は、ストレス・マネジメントと健康行動の獲得支援について研究を行い、認知行動療法による臨床実践を行っています。心理的ストレス、慢性疾患の予防に役立つ心理的要因、不調の自覚と援助要請、心の健康教育などのテーマに関心があり、自律して研究に取り組む意欲のある皆さんを歓迎します。現実社会から研究テーマを発見し科学的方法論で論文を作成する経験を通じて、科学的な問題解決スキルを身につけましょう。

緑川晶

緑川晶

学位 / 取得大学
博士(教育学)/ 中央大学
専門分野
神経心理学
研究キーワード
高次脳機能障害の評価・リハビリテーション、認知症高齢者の評価・ケア

心理学は認知心理学や生理心理学、知覚心理学などの基礎的な領域と、教育心理学や臨床心理学などの応用的な領域から形成され、特に近年は相互の交流がなされないまま発展していると言われています。脳損傷によって高次脳機能障害となった患者さんや認知症の患者さんの理解には、基礎的な知見とともに臨床的な視点が必要になります。このような方々を対象とした神経心理学という領域は、そのような基礎と応用を結びつける架け橋となることと思います。

山口真美

山口真美

学位 / 取得大学
博士(人文科学)/ お茶の水女子大学
専門分野
認知心理学、発達心理学
研究キーワード
知覚発達、顔認知

研究室では「視知覚世界の形成」を解明する研究を行っています。中央大学の実験施設では赤ちゃん実験を、日本科学未来館にある研究室で子ども実験を行っています。視知覚能力がどのような変遷を経て完成されるのか、その形成過程をたどる研究で、生後1歳未満の乳児を対象とした実験研究と子ども実験、赤ちゃんの不思議世界から世界の多様性を考える哲学対話を行っています。国内外の研究チームや脳の専門家や小児科医とも共同研究を行っています。院生時代に研究費を獲得し、海外で研究した先輩や、脳の専門機関で研究した先輩もいます。

山科満

山科満

学位 / 取得大学
博士(医学)/ 順天堂大学
専門分野
精神医学、精神分析的精神療法
研究キーワード
精神分析的精神療法、発達障害、被災者心理

精神医学と臨床心理学の架け橋になることを目指し、臨床医から転身しこの分野に足を踏み入れました。混沌とした臨床現場から少し離れた今は、心理学の豊かな世界に魅せられています。教育および研究指導では、科学的な思考と一人の患者さんを大切にする姿勢を共に伝えていきたいと願っています。