卒業生の活躍

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野内類 博士(心理学)
東北大学災害科学国際研究所
人間・社会対応研究部門
災害情報認知研究分野
助教

私は、東北大学の災害科学国際研究所で助教として、緊急時のヒトのこころの働きを調べたり、防災教育を効果的に実施する方法を開発したりしています。これらの研究活動では、様々な専門家や市民の方と共に語り合う姿勢が重要になってきます。この姿勢は、中央大学大学院在学中に育まれたと思っています。博士前期・後期課程の5年間、私は、兵藤宗吉先生に研究の指導していただいきました。私の院生時代を振り返ると、兵藤先生や院生仲間といろいろな事を話し合ったことを思い出します。兵藤先生とは、研究のことだけでなく、哲学・政治など多くのことをお話しさせていただきました。また、年齢・学年・研究テーマが違う院生仲間とは、学会の様子、自分の将来など自由に話し合いました。このように自由に語り合える雰囲気が中央大学にはあり、この語り合いが、私の現在の学際的な研究を支えています。

 

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大宮宗一郎 博士(医学)
千葉大学社会精神保健教育研究センター
法システム研究部門
特任研究員

「心理学面白そうだな~」と安直な気持ちで専攻した心理学ですが、結果的には学部を卒業後大学院の博士前期課程に進学し、同課程を修了して臨床心理士の資格を取得しました。現在は千葉大学社会精神保健教育研究センターに所属し、刑事施設内で受刑者を対象とした再犯防止プログラムの開発、運用、その効果測定に関する研究をしています。また、東京都のスクールカウンセラーとして中学校と高校にも勤務しています。

さて、そんな私の在学時の生活は、学業、サークル活動や趣味、アルバイトと精力的に活動していました。心理学への関心から専攻したものの、自分に心理の仕事が合うかどうかわからない不安もあったために教員免許を取得しました。心理学の勉強に加えて教員免許取得の勉強も必要になるので大変でしたが、今では良い思い出です。

私は心理の領域に進みましたが、異なる領域に就職して活躍している同期の仲間もたくさんいます。みなさんも全力で学び、全力で遊び、充実した学生生活を送って下さい。

 

graduate_03法務省心理技官 齋藤清文

私は少年鑑別所で心理技官をやっています。非行少年に対して面接や各種心理検査を行い、知能や性格等の資質上の特徴、非行に至った原因、今後の立ち直りに向けた処遇上の指針等を明らかにするという「資質鑑別」が業務の中心です。少年の理解は決して一筋縄ではいかず、しばしば担当の少年のことで頭がいっぱいになりますが、心理にどっぷりとつかりながらそこを突き詰めていく作業は本当に面白く、大きなやりがいを感じています。

中央大学での大学院時代は心理の専門家になるという目標を同じくする仲間たちと切磋琢磨しながら過ごしました。レポート提出や臨床実習、修士論文の作成ととても忙しい毎日でしたが、指導教授や先輩方の温かい支えを得ながら力をつけていったように思います。と、真面目なことを言いつつ、遊びにも夢中になっていたわけで、院生時代に覚えた居酒屋巡りは今でも仕事の疲れを癒す貴重な趣味になっています(笑)。